概 要
- クロソイド – 単曲線 – クロソイド で構成される一連のカーブの、交角、半径、クロソイド長(or Aパラメータ)、カーブ方向、KA1、IP座標、求めたい位置のKA1からの距離、左右幅員を指定し、中心座標、幅杭座標を求めます
- 対象となるクロソイド曲線は、対称型、非対称型、凸型で、S字、卵形は計算できません
- 曲線長等が不適切で解が求められない時は、[入力値が不正です]とのエラー表示が出ます
- 入力データの記号は、 日本道路協会[クロソイド ポケットブック]に準じています
- 求点を入力せずに、開始点、終了点、計算ピッチを指定して自動計算することができます
- 終了点は曲線の主要点か、KA1からの距離で指定します
終了点までにMC等の主要点が含まれている場合は、自動的に主要点も計算します - 計算ピッチも数値で自由に指定できますが、小数部の桁数指定で3or4桁に丸められます。ピッチにマイナス値は指定できません
- 入力したパラメータ、IP点番、KA1点番を保存する機能が追加されました。使い方は「曲線要素表」を参照してください
- 「マニュアル計算」 をチェックすると距離・幅員を指定して計算することができます。詳しくは「 直線の中心・幅杭座標(マニュアル) をご参照ください
入力データ
- 半径
- 交角(度ポイント形式)秒以下2桁入力可能
- クロソイド長、またはパラメータ
- カーブ方向:カーブ方向は、BCからIP方向を見た方向で指定します
- IPの座標値(IP方向点を指定してもかまいませんが、その場合はIP点かKA1点を計算するか問われます)
- KA1の座標値(KA1方向点を指定してもかまいませんが、その場合はIP点かKA1点を計算するか問われま)
- 求点までの距離(自動計算時は入力の必要はありません)
- 左右幅員:左右はKA1からKA2を見た方向です
左右幅員の座標値が不要の時は入力しないか、0を入力してください - 追加距離:備考の書式の説明を参照してください。入力しなくてもかまいません。
曲線長等が不適切で解が求められない時は、[解がありません。入力値を確認してください]とのエラー表示が出ます
出力データ
- 求点(中心・幅杭)の座標値
- 求点の位置(-K1-、-円-,-K2-)
- 自動計算時には主要点(KE1等)も自動的に計算します。
記録簿
- 半径
- 交角
- クロソイドのパラメータ
- IPの座標値
- KA1の座標値
- 左右幅員
- 座標簿に登録を開始した点番
座標簿のメモ欄記載内容
- KA1からの距離と左右幅員
KA1からの距離が記録されますが、追加距離の入力ボックスに数値を入力しておくと、その数値を足した距離がメモに記録されます
- KA1からの距離と左右幅員
座標簿の備考欄記載内容
- 中心点:KC
- 左幅杭:KL
- 右幅杭:KR
座標簿上のポップアップメニューからの点入力
- 可能
補 足
自動計算時を選択したときは、記録チェックボックスがチェックされていなくても自動記録されます
「中心点を登録しないチェックボックス」をチェックすれば、中心点は座標簿に登録されません
複数の幅杭計算を行うときにチェックしておくと、中心点の重複登録を防げます
入力データによって計算したIP-KA1の点間距離と、クロソイド要素から求めた接線長に5mm以上の誤差があると、下図のエラーメッセージが表示されます
はい :KA1の座標値が正しいものとし、IP座標値を接線長に合う位置までずらします
いいえ:IPの座標値が正しいものとし、KA1座標値を接線長に合う位置までずらします
中止 :計算を中止します
*IP、KA1の移動方向かIP-KA1の延長線上です
誤差が大きいと判断したときは、必ず[中止]を選んでください。IP、KA1の座標修整は誤差が数mm以下の時に選択してください!
クロソイドの中心 1点に図入りの説明があります。
操作例
以下のデータを入力し、出力を確認してください。
なお、実行前に Sample1 が読み込まれていることを確認してください。
1.[クロソイド]のボタンクリック
2.[クロソイド]、[クロソイド座標(両側)]のタブをクリック
3. θ :35.304 を入力
4. R :1000
5. L1:150
L2:200
6. カーブ方向:左
7. IP に1(座標簿に登録されている1番の座標)
8. KA1に2( 〃 2番の座標)
9. KA1から:0
10. 終了点:300 リストボックスから主要点指定も可
11. ピッチ:10 リストボックスから選択可
12.左幅員:20等ご自由に
13.右幅員:17.5等ご自由に
右幅員を入力し、[Enter]キーを押すと[計算]ボタンにフォーカスが移動します。
14.[計算]ボタンを押します([Enter]or クリック)
座標簿に計算点が自動的に登録されます。θ等の入力データや、そのデータで求めた点が座標簿の何番から登録されているか、記録簿に記録されます
【参照】 点名の一括変更 拡幅計算