APAデータフォーマット

APAフォーマットは、一般社団法人 日本測量器機工業会 が1990年7月1日(2000年6月1 日改正)に制定した、測量器機とPC間等でデータを共有するためのデータ規格の一つです。
フォーマットの詳細は「APA・SIMA測量データ共通フォーマット」という冊子にまとめられ、こちらで注文できます。
冊子の詳細を引用することは著作権を侵害する恐れがあるため控えますが、Ver.6.10 で実装した半対回の手簿作成機能を使うために必要な情報に限定して解説します。


検索で訪問された方へ
以下の説明は、GioLine pro のユーザ様のための情報です
教科書ではないので、あくまで参考としてお読みください。
また、会員以外の方は印刷をご遠慮ください


APAフォーマットの概要
  • 単純なカンマ区切りのCSVファイルです(基本的に半角英数字ですが、現行のVer02では漢字に対応しています)。Windows のメモ帳などで編集できます。
    行の最後の文字はチェックサムです。
    チェックサムの計算式は上記の冊子に記載されています
  • ファイルの1行目は A で始まり、行末の Z チェックサムです。
  • 行頭の英字(識別記号)の意味
    A スタートブロック APAフォーマットのバージョンなど
    B グループ1:業務名など
    C 
    グループ2:天候、気圧など
    D グループ3:測点名、器高、対回数など
    E グループ4:再測あり・なし(GioLineは再測に非対応:手動でAPAを編集する必要があります)
    F グループ5:目標点名、目標高、水平角、鉛直角、斜距離などAPAデータの一番重要な行
    G グループ6:測点名、XYZ座標値
    Z 冊子に説明がありませんが、APAファイルの最終行に出力されます

APAデータのサンプル
A,01,Z,
———–  B行 とC行 は削除  ———( BC行がなくても手簿は作成され、該当セルが空欄になります)
D,T1,,1.430,0,9911029,21:32,00:00,Z, ————  
1点目
E,0,-,
F,BS,,0.000,r9001,0.0000,87.1740,,,,,000,L,
F,1,,1.400,r9002,331.5920,88.4455,17.665,,,,000,#,
F,2,,1.400,r9003,340.1745,88.5210,16.903,,,,000,V,
F,3,,0.200,r9004,330.2905,93.5345,13.690,,,,000,X,
F,4,,0.200,r9005,316.3410,94.4105,11.582,,,,000,N,
D,略 —————————————————————- 2点目
E,略
F,略
Z,&,

サンプルデータの説明

A,01,Z,
 01
:出力バージョン 最新は 02
※02 の時は、この間に、PCのソフトウェア名、バージョンが出力されることがあります
 Z:チェックサム(他行の行末の文字は全てチェックサムです)
D,T1,,1.430,0,9911004,14:32,14:45:00,Z,
T1測点名
備 考:
入力なし
1.430器械高 1.430m
0:偏心なし (あり:1 GioLine未対応)
9911004 の最初の文字から
9:水平対回数 9は0.5対回の意味 (1から3の数字なら1対回から3対回の意味)
9:鉛直対回数 〃
1:セット数
1:読定数
004:方向数(観測点数)最大999
14:32  :開始時刻
14:45  :終了時刻  
 まとめると、測点名(器械点)が T1で、0.5対回で4点観測(放射)の意味になります
E,0,-,
0:再測なし (あり:1 GioLinepro 未対応)
F,BS,,0.000,r9001,0.0000,87.1740,,,,,000,L,
BS:目標点名
 備 考:入力なし
0.000:目標高:0.000m
r9001r 正観測 9:0.5対回 001:方向番号
0.0000:水平角(0-00-00)
87.1740:鉛直角(87-17-40)
斜距離  :入力なし
000:手入力コード 水平角・鉛直角・斜距離 0:自動 1:手入力
F,1,,1.400,r9002,331.5920,88.4455,17.665,,,,000,#,
1:目標点名
 備 考:入力なし
1.400目標高:1.400m
r9002r 正観測 9:0.5対回 002:方向番号
331.5920:水平角(331-59-20)
88.4455:鉛直角(88-44-55)
17.665斜距離   17.665m
000:手入力コード 水平角・鉛直角・斜距離 0:自動 1:手入力

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