GioLine pro は座標簿単位で測量現場(事件)を管理します。
測量の現場毎にフォルダーを作成することを強く推奨します。
作成したフォルダーには、その現場の座標データの他に、関連データや作成されたファイルが保存されます。
コンバートのJw_cad・DXF等のファイルの保存先のデフォルトは作成したフォルダーです。
フォルダーを現場毎に作成しないでデスクトップを指定すると大量のファイルがデスクトップを覆い尽くすことになり、PCに不慣れである証拠になります。
推奨設定
- Cドライブのドキュメントフォルダーか、Dドライブ・高速なUSB接続の外付けHDD・SSDにGioLine pro専用のフォルダーを作り、その下に現場毎のフォルダーを作成します。
下記はCドライブに元々ある「ドキュメント」の直下にデータ専用フォルダ「GioLine pro」を作り、その下に現場毎のフォルダーを作っています。なお、フォルダー名に*を使っていますが、これは好ましくありません。
ドキュメント+
+ GioLine pro (データ専用フォルダー)
+202306**線道路改良工事 (個別のフォルダー)
+202309**線測量委託
+ ・・・・・
+etc. - Cドライブにパーテーションを切って、作成したDドライブ等に専用フォルダーを作っても、Cドライブに深刻なエラーが生じたときはパーテーションを切ったドライブが「安全」とはいえません。
パーテーションの利用を推奨するPCの入門書もありますが、パーテーションを切るのは無意味でデメリットしかないと私は思います。まして、パーテーション管理用のソフトの導入など全くの無駄です。
- Cドライブのドキュメントフォルダーか、Dドライブ・高速なUSB接続の外付けHDD・SSDにGioLine pro専用のフォルダーを作り、その下に現場毎のフォルダーを作成します。
操作例
GioLine pro にはフォルダー作成機能があるので、その機能を使って上記のように「ドキュメント」の直下にフォルダーを作り、そのフォルダー直下に現場毎のフォルダーを作成していきます。これ以外にも方法はありますので、慣れている方法で作成されても構いません。
- 起動画面で[フォルダー作成]をクリックします
なお、[新しい座標簿を作成する]をクリックすると、直前に開いた座標簿の保存先のフォルダーが開きます
- [フォルダー作成]をクリックするとフォルダー作成ウインドウが開きます。「ドキュメント」をクリックし、「作成場所」がdocumentsになっていることを確認し、作成するフォルダー名を入力します。ここではGioLine pro としていますが漢字でもOKです。
※ マウスカーソルがこのウインドの外に出ると、ウインドウが消えてしまいます。消えたときは再度[フォルダー作成]をクリックしてください。
- フォルダーが「ドキュメント」フォルダー直下に作成されました
- 作成したデータ用フォルダー直下に工事毎の個別のフォルダーを作成します
この例ではCドライブのドキュメントフォルダに作成したので、その作成したフォルダー(GioLine pro)を開き、その下に個別のフォルダーを作成します。以下の例では起動画面の「新しい座標簿を作成する]をクリックしてフォルダを追加していますが、[フォルダー作成]からでもできます。
[PC]をクリックします
- Cドライブをダブルクリックします(GioLine proフォルダーを作ったドライブを選択)
- Users をダブルクリック
- ユーザー名をダブルクリック
- ドキュメントをダブルクリック
- GioLine proフォルダーをダブルクリック
- GioLine proフォルダーが開くので、画面上で右クリックし、ポップアップメニューの「新規作成」をクリック
- 個別フォルダー名を入力
- 個別フォルダーが作成されました
ダブルクリックしてフォルダーを開きます
- 個別フォルダー
- 新規の座標簿(99号線道路改良.db)が作成され、座標登録画面が開きます。これで完了です。座標登録等、必要な作業を始められます。
- 起動画面で[フォルダー作成]をクリックします
厳重注意
フォルダー内のファイルは全て重要なファイルです。
フォルダー内のファイルのうち、exl等、コンバートで作成されてファイルはExcel等で開くことができますが、大半のファイルはGioLine pro からしか開くことができません。エクスプローラからファイルを開くとデータ消失等の重大な不具合を起こす可能性があります。絶対に直接開かないでください。
また、削除したり、ファイル名を変更するなどのファイル操作は厳禁です。
参考_1
フォルダーに保存されるファイルの情報
まず、エクスプローラーでファイルの拡張子を表示するように設定します
ファイル名は座標簿名(この例では99号線道路改良)各種の拡張子が付いています
拡張子の意味
座標データ(db,PX,VAL)
記録簿データ(swt)
結線データ(gpd)
縮尺係数等の基本設定データ(ini)
コンバートで生成されたファイル(sim,csv,DXF等)
参考_2
- 現場(事件)ごとにフォルダーを作成し、その中に関連ファイルをまとめて保存しておくと、個別フォルダーごと圧縮(ZIP)することで簡単にバックアップファイルが作成できます。
圧縮フォルダーが作成されます
圧縮フォルダーはダブルクリックで展開(解凍)されるので、座標簿が壊れた時等にも正常動作時のデータに戻すことができます。
また、圧縮フォルダーをクラウドへも保存しておけばより安全です。
参考_3
PCを更新し、旧PCのデータを新PCへ移行したいときは、データフォルダー(この例ではGioLine proフォルダー)をフォルダーごとコピーし、新PCの「ドキュメント」フォルダーへコピーすればデータ移行は完了です。