結線・編集には、
1.閉合画地の分割(赤枠)
2.結線への点の挿入(青枠)
の2種のプログラムがあります
主に不動産関係のユーザー様を対象にした機能です
- (赤枠)定面積分割で得られた分割点で画地を2分割して結線登録する機能
- (青枠)定面積分割で求められた分割点を画地の構成点に挿入する機能
結線ー結線の交点、直線への垂線の足を直線の構成点に挿入します(結線の訂正より簡単です)
1.2.共に定面積分割の後処理用に実装しているので、最初に2.について解説します
2. 結線への点の挿入
目 的
定面積分割・交点・垂線等で求められた座標点は座標簿に登録されますが、対象結線の構成点に追加されず、結線/訂正で手動で挿入する必要がありますが、そのような「手間」を省けます。
処理方法
対象になる連続結線を線番で指定し、結線の辺から指定距離(1mmを推奨)の座標点を[点 検索]ボタンをクリックで検索します。
2点まで検索します(直線の等分割等、2点以上ある場合複数回実行する必要があります)
指定された結線の全辺と登録済み座標点との距離(垂線長)を計算するので、登録座標が5,000点や結線の辺長が90辺を超える場合、処理に時間がかかります。
以下操作例(画地の定面積分割(角)から点の挿入まで)
- 下図の画地を方向角指定で分割します
- 下図の条件で画地の上側を900㎡で分割します
- 定面積分割(角)を開き、対象線番、挿入点の点名等を入力します
- [計 算]をクリックするとプロット画面に分割点が表示(座標簿に登録済み)されます
ご注意:面積誤差がゼロになっていますが、これは分割点が辺上にない点で面積を求めているためです。
そのため、[閉合画地の分割]で計算点を画地に挿入すると面積に誤差が生じます。
- ただし、分割点は画地の構成点にはなっておらず、辺上にもありません(この例では離れは微少です)
以下から、結線・編集画面での操作です - 結線・編集画面を開き、「結線への点の挿入」画面で対象線番(22)を入力し、結線から1mm以内の点を検索します
- [点 検索]ボタンをクリックします
この操作例では2点がリストアップされていますが、3点以上存在しても2点までしか表示されません
- [挿入 実行]をクリックします。成功すると完了メッセージが表示されます
ここまでで、画地への点の挿入は完了です。結線/訂正で確認します
- 下図の画地を方向角指定で分割します
- 次に、画地の分割を実行します
1. 閉合画地の分割(上記で解説した2点で画地を分割します)
- 分割対象の閉合結線を線番で指定し、[Enter]を押すと分割点2点の選択ができます。分割点 Aからプルダウンリストで指定します
- 分割点2点の指定が済むと、分割後の画地面積が表示されます。線名を入力し[結線登録]をクリックします
- 確認画面がでます。分割後の線名に間違いがないか確認し、[はい]をクリックします
- 処理が終わると表示されます[OK]をクリックします
- 結果をプロット画面確認します
- 線番:22を非表示(結線/訂正で)したときの出力
ご注意:定面積分割(上記の4.)では面積誤差がゼロになっていました。これは計算過程での丸めが原因です
- 分割対象の閉合結線を線番で指定し、[Enter]を押すと分割点2点の選択ができます。分割点 Aからプルダウンリストで指定します
ご注意
測量計算の基礎の基礎でも少し説明していますが、測量座標は1mm単位です。計算値のmm以下は指定された方法で丸められています。
画地の分割を行うと、分割点が元画地の辺長上になる可能性はほぼありません。
したがって、1筆を分割したとき、分割画地の面積の合計が元の1筆の面積と一致しない(大きいor小さい)ことがあります。
1筆が大きいほど差は大きくなる可能性があります。
分割点の座標値を±1mm移動することで解消する可能性はありますが、お勧めはできません。