編集中 最終更新 2024/07/21 画像は後日追加予定
このページの説明は初歩的な内容です。大半のユーザー様はお読みになる必要はありません
測量は点の位置(関係)を確定することが目的です(2次元に限った話です)。
GPSを使えば観測点の経緯度から平面直角座標系の座標値を確定することができますが、機材も高額で観測に時間もかかり、GioLine pro のユーザー様には無縁だと思いますので、TS(トータルステーション)で観測した角度と距離による座標計算に限って解説します。
高価なTSやプリズムを使った観測から求点の座標値を計算しますが、TSは精密な分度器と精密な巻き尺(定規)と原理は同じです。
したがって方眼紙の上に分度器と定規で観測点をプロットするアナログ的な作業をPCで座標に変換しているだけです。
放射と逆放射が測量の基本
放射と逆放射は測量座標計算に必須の知識です。計算の原理は義務教育レベルの数学ですから、できて当然です。
単線路トラバース(GioLine proは単線路トラバースにしか対応していません)は開放・閉合・結合が基本ですが、いずれも放射を連続して観測していくだけで、放射計算ができれば難しくはありません。
方向角
方向角は測量座標のX軸(真北:正しい表現ではありません)からの時計回りの夾角です。方向角(θ)と求点までの水平距離(L)が分かれば、器械点Pm(Xo,Yo)とすると、求点Pp(Xp,Yp)は、
Xp = Xo + L × sin(θ)
Yp = Yo + L × cos(θ)
で計算できますが、ジャイロトランシットのような特殊な器機を使わない限り方向角を直接知る事はできません
そのため、真北は、Pm:器械点(Xo,Yo)とPb:既知点(Xb,Yb)(方向点、後視点、取付点等と呼ばれます)の2点の方向角からPm→Pp の方向角を求めます
距 離
観測値は丸められている
1秒は意外と小さい
1mmは意外と大きい
地球は球体
球の曲率は意外と大きい
番外 水準測量 厳密には難しい
エベレストの標高